ゴールデンクロス・デッドクロス
移動平均線を2本重ねて見ると、ほとんどの時間、片方の線がもう片方の上にあります。短い線(例:20本EMA)が長い線(例:50本EMA)の上にあれば「最近の勢いが大きな流れより良い」、下にあればその逆、と読むのが通説です。ゴールデンクロスとデッドクロスは、この2本の線が位置を入れ替える瞬間を捉えたものです。
数字で見るとこうです。EMA20が9,950万ウォン、EMA50が1億ウォンで短い線が下にあったのに、価格が数日上がってEMA20が1億60万ウォンまで上がり、EMA50(1億30万ウォン)を超える瞬間 — それがゴールデンクロスです。逆に短い線が長い線の下に沈めばデッドクロスです。
このシグナルが有名な理由は直感的だからです。「短期の流れが長期の流れに勝った」という絵が、トレンドが上向きに転じる出発点のように見えるからです。日足基準の50日・200日線のクロスは「デッドクロス発生」といったニュース記事になるほど広く知られています。
しかし構造的に遅いのです。平均線2本が位置を入れ替えるには、価格がすでにかなり動いていなければなりません。ゴールデンクロスが出たときには安値からだいぶ上がった後で、デッドクロスが出たときには高値からだいぶ下がった後であることが多いのです。そのため、デッドクロスがかえって短期の底値付近と重なるという皮肉な出来事も珍しくありません。
もうひとつの弱点はレンジ相場です。価格が方向感なく上下すると、2本の線が狭い間隔で位置を入れ替え続け、ゴールデンとデッドが交互に出ます。クロスが出るたびについていくと、往復のたびに少しずつ失う構造になりがちです。
What the data actually shows
バロバラは、EMA20・EMA50のクロスが過去に出たとき、その後価格が実際にどうだったかを時間足別に数えて公開しています — ゴールデンクロス(1時間足)、デッドクロス(1時間足)、さらにゴールデンクロス(日足)まで。名前の割に、結果の分布はおおむね半々前後です。これは方向の予測ではなく、過去に起きたことの統計です。勝率が高く見える組み合わせがあっても、目標幅と損益の大きさまで一緒に見る必要があります — その比較はセットアップカタログでできます。
Common misconceptions
「ゴールデンクロスは買いサイン、デッドクロスは売りサイン?」 教科書のように広まった公式ですが、実測の分布を見ると確率は一方に大きく偏っていません。しかもクロスは価格がすでに動いた後に出る遅行シグナルなので、デッドクロスを見て売ったらそこが短期の底だった、というケースもよくあります。
「日足のゴールデンクロスはほとんど外れたことがない?」 記憶に残る成功例だけが語り継がれているのに近いのです。外れたクロスはニュースになりませんから。全ケースを漏れなく数えてみると話は変わります。
FAQ
Q. ゴールデンクロスが出たら買えばいいですか?
ゴールデンクロスは「短期の平均が長期の平均を超えた」という過去の事実であって、上昇の保証ではありません。過去の分布を見ると半々から大きく外れないうえ、出るタイミング自体がすでに価格が上がった後です。
Q. MACDのゴールデンクロスとは違うものですか?
どちらも平均線ベースなので親戚のようなものですが、計算が違います。ここで言うのはEMA2本が直接交差するもので、MACDは2つの平均の差をさらに加工した指標の中で交差を見ます。それぞれ別のシグナルとして検証するのが正しいです。