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出来高(Volume)

出来高は、一定時間の間に実際に売買された数量のことです。チャートではローソク足1本ごとに、その時間に約定した数量が棒の高さで表示されます。価格が動くとき、実際のお金がどれだけ動いたのかを示す、一番基本的な数字です。

出来高は市場の人通りのようなものです。同じ1%の上昇でも、客でにぎわう店で上がったのと、ガラガラの店で上がったのとでは印象が違いますよね。出来高はその「にぎわい」を数字で見せてくれます。例えばビットコインの1時間足で、普段は1時間に1,000 BTCほど取引されているのに、ある時間に5,000 BTCが取引されたなら、普段の5倍の人が押し寄せたという意味です。

ここで、初心者が一番混同しやすい点を一つ押さえておきましょう。取引が約定するには、買った人と売った人が必ずペアになっている必要があります。だから「出来高が多い=買う人が多い」は間違いです。5,000 BTCが取引されたなら、5,000 BTCを買った人と5,000 BTCを売った人が同時にいたのです。出来高そのものは方向を語らず、「関心と参加が多かった」ことだけを語ります。

だからトレーダーは、出来高を価格の方向とセットで見ます。価格が上がりながら出来高も増えれば「実際のお金が入りながら作られた上昇」だからより信頼できるとみなし、出来高を伴わずじりじり上がるなら力の弱い動きと疑う、という具合です。ただしこれはあくまで通念で、実際その後価格がどこへ行ったのかは、過去のデータで数えてみないとわかりません。

コイン市場には、出来高の変わった癖が一つあります。レバレッジポジションが強制的に整理される連鎖ロスカットが起きると、数分で出来高が爆発的に跳ね上がります。これは誰かが「買いたくて」作った取引ではなく、強制的に作られた取引なので、その直後の方向はとりわけ荒れやすい傾向があります。

まとめると、出来高は「今の動きにどれだけのお金が乗っているか」を測る温度計です。方向を教えてくれる羅針盤ではない、という点だけ覚えておけば、チャートを読むときかなり有用な背景情報になります。

What the data actually shows

バロバラは「普段より出来高が跳ねた瞬間」をシグナルとして捉え、その後価格が実際どうなったかをすべて数えて公開しています。出来高が爆発しながら価格が上がったケースは出来高急増+陽線シグナルの過去記録で、出来高が爆発しながら価格が下がったケースは出来高急増+陰線シグナルの過去記録で直接確認できます。先にお伝えすると、ほとんどの区間で、上がったケースと下がったケースが五分五分に近いです。これらの数字は過去にそうだったという分布であって、次もそうなるという予測ではありません。

Common misconceptions

「出来高が爆発すれば大きく上がる?」 出来高は動きの大きさと関心を示すだけで、方向は教えてくれません。急騰の天井で最後の買いが殺到するときも、恐怖で投げ売りが殺到するときも、出来高は同じように爆発します。

「出来高が多いのは、買う人が多いということ?」 すべての約定は、買いと売りが正確に同じ量でペアになっています。出来高100は「100買った人と100売った人が出会った」という意味で、どちらが勝ったという意味ではありません。

FAQ

Q. 出来高が少ないときに売買するのは良くないですか?

出来高が少ないと、自分の注文一つでも価格が大きく動くことがあり(スリッページ)、望む価格で売買しにくくなります。ビットコインのように取引の多い銘柄なら個人の規模では大きな問題になりませんが、出来高の薄いアルトコインでは、体感コストがぐっと大きくなることがあります。

Q. 出来高の指標だけを見て売買してもいいですか?

出来高は方向ではなく参加度を測る数字なので、それだけで売買の根拠にするのは難しいです。バロバラの過去記録を見ても、出来高の爆発後、価格は上がったケースと下がったケースが五分五分に近いものでした。他の情報と合わせて、背景の参考として使うのが現実的です。

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